「税率が20%になったら税金が2倍」ではない
所得税の税率が10%から20%に上がっても、税額が2倍になるわけではありません。上がるのは境目を超えた部分だけです。実際、年収650万円の所得税は21.9万円、700万円では28.6万円で、増えたのは6.7万円です。倍にはなっていません。ただし、ここから先に稼いだ分は20%で課税されるので、昇給1万円あたりの手取りは確実に薄くなります。「これから増える分」の話であって、「今までの分」が重くなるのではありません。
昇給50万円で残るのは32.3万円。ここが分かれ目
年収650万円から700万円へ上がるとき、手取りは32.3万円増えます。残る割合は65%。年収300万円台なら77%残っていたので、10ポイント以上落ちています。しかもこの先も下がり続けます。残業を増やして額面を積むより、この帯からは控除を使うほうが効率が良くなる境目にあたります。所得税率が20%になったということは、所得控除で戻る率も20%になったということでもあります。