税率の境目を越えても手取りは減らないが、控除の段差は別
所得税率が上がっても、上がるのは境目を超えた部分だけなので、税率の境目で手取りが減ることはありません。ところが年収666万円の段差は、税率ではなく基礎控除そのものが37万円減る仕組みなので、越えた瞬間に手取りが下がります。「税金で手取りが逆転することはない」という説明は、令和8年分のこの区間には当てはまりません。
段差を越えるかどうかは、給与の額だけで決まる
段差の位置は合計所得(給与所得)で決まるため、iDeCoや生命保険料のような所得控除を増やしても動きません。動かせるのは、残業代の時期や、賞与の支給が年をまたぐかどうかといった収入側です。年収650万円から700万円へ上がる場合、手取りの増え分は29.4万円で、額面の59%しか残りません。この帯の昇給は、段差と税率の境目が重なるぶん、増え方が鈍く見えます。