年収が上がっても、社会保険料の負担率はむしろ下がっていく
社会保険料は143.7万円と大きな額ですが、年収に対する割合は11.1%です。年収300万円でも700万円でも約14.7%なのに対して、ここでは3ポイント以上低くなっています。厚生年金保険料に上限(月給65万円、年収にして約780万円)があり、それを超えた分には保険料がかからないためです。手取り率を押し下げ続けているのは所得税の累進のほうで、年収1,300万円の所得税146.2万円は、年収700万円の27.8万円の約5.3倍です。年収は1.9倍にしかなっていません。
昇給2万円で、控除の戻り方が変わる
いまの限界税率は所得税23%と住民税10%で約33%なので、iDeCoに1万円入れると約3,300円が戻ります。年収があと1万円ほど上がって33%の帯に入ると、超えた部分にかかる率は約43%になり、同じ1万円で約4,300円が戻るようになります。ふるさと納税の上限は約27.8万円で、住民税が92.3万円あるこの年収帯では上限も大きくなります。使い切らずに終わるのは、単純に取りこぼしです。