「年収1,000万円で配偶者控除が消える」は間違い
配偶者控除が減りはじめるのは合計所得900万円、消えるのは合計所得1,000万円です。ここでいう合計所得は年収から給与所得控除を引いたあとの金額なので、年収に直すと逓減の開始が約1,095万円、消滅が約1,195万円になります。年収1,000万円の時点では、配偶者控除はまだ満額です。「大台に乗ると配偶者控除が使えない」という話を真に受けて、年末調整で申告し忘れないようにしてください。
昇給50万円のうち、手元に残るのは29.7万円
年収1,000万円から1,050万円へ上がったとき、手取りは29.7万円しか増えません。残る割合は59%です。年収300万円の人が同じ50万円の昇給を受けると38.5万円(77%)残るので、同じ昇給でも9万円近い差がつきます。この帯では、額面を増やすより、iDeCoや小規模企業共済のように所得から引ける仕組みを使うほうが効率が良くなります。所得税20%と住民税10%を合わせて、1万円入れるごとに約3,000円が戻る計算です。