節税の話が効きにくいのは、税金をあまり払っていないから
所得控除は所得税と住民税を減らす仕組みなので、もともとの税額が小さければ戻る額も小さくなります。この年収帯の所得税率は5%、住民税と合わせても約15%です。iDeCoに1万円入れて戻るのは約1,500円で、年収900万円の人の約3,000円の半分。一方、社会保険料は控除を使っても減りません。料率は法律で決まっていて、給与額から機械的に計算されるためです。節税の記事を読んでも効果が薄く感じるのは、この構造によります。
昇給50万円で38.5万円残る。いまがいちばん効率が良い
年収300万円から350万円へ上がると、手取りは38.5万円増えます。残る割合は77%で、掲載している年収帯のなかで最も高い比率です。同じ50万円の昇給でも、年収1,000万円の人には29.7万円しか残りません。差は8.8万円。この年収帯では、控除を探すより収入そのものを上げるほうが、手取りへの跳ね返りがはっきり出ます。資格や転職で額面を動かす価値がいちばん大きい段階だと言えます。