あと10万円増えたら、手取りはいくら増えるか
賞与70万円は、手取り率の段差を越えたあとの金額です。月給35万円・40歳未満で手取り536,042円、率は76.6%。60万円・80万円と同じ率で、この帯のなかにいます。
この帯にいる利点は、増えた分がそのまま比例することです。60万円から70万円への10万円で手取りは76,578円増え、70万円から80万円への10万円も76,577円増えます。増えた額面の約76.6%が手元に残る計算で、50万円から60万円のとき(54,808円)と比べると2万円以上多く残ります。
内訳を見ると、社会保険料が103,005円(健康保険34,650円・厚生年金64,050円・雇用保険3,500円・子ども・子育て支援金805円)、所得税が60,953円です。社会保険料のほうが所得税より大きいのは、賞与がこの水準までの人に共通する特徴です。節税の話より、社会保険料の上限(厚生年金は1回150万円)に届くかどうかのほうが、手取り率には効いてきます。
「額面の8割が手取り」は70万円だと当てはまらない
月給の感覚で8割を当てはめると56万円になりますが、実際の手取りはそれより少なくなります。賞与の所得税は年収の見込みから決まる率で源泉徴収されるため、月給が高い人ほど賞与から引かれる割合も大きくなるためです。下の月給別の表を見ると、同じ70万円でも月給25万円の人と月給50万円の人で手取りが数万円違うことが分かります。
年2回なら年間140万円。年収に占める比率は約25%
月給35万円・賞与70万円が年2回なら、年収は約560万円で、そのうち140万円が賞与です。賞与が年収の4分の1を占める構成は、月々の生活が思ったより苦しく感じられる典型的なパターンです。住宅ローンやカードの支払いを月々の給与だけで回せるか、一度確認しておく価値があります。