あと10万円増えたら、手取りはいくら増えるか
賞与60万円は、手取り率が下がりきった直後の金額です。50万円のときは80.9%でしたが、60万円では76.6%。月給35万円・40歳未満で手取り459,464円です。
段差の正体は所得税です。社会保険料は88,290円(健康保険29,700円・厚生年金54,900円・雇用保険3,000円・子ども・子育て支援金690円)で、額面に対して14.72%。これは金額が変わっても同じ率です。動くのは所得税のほうで、賞与が50万円から60万円に増えると年収の見込みが520万円から540万円に上がり、源泉の率が5%から10%の帯へ移ります。
結果として、10万円の増額で手取りは54,808円しか増えていません。ところがここから先は率が変わらないので、60万円から70万円への10万円は76,578円が手元に残ります。同じ10万円でも2万円以上の差があります。賞与の増額を年収の比較に使うときは、この段差をまたぐかどうかで印象が変わることを知っておくと読み違えません。
「ボーナス払い」を組む前に確認したいこと
住宅ローンのボーナス返済は毎月の返済額を下げられますが、賞与は業績で減ることも支給されないこともあります。賞与60万円を前提に返済計画を組むと、支給が減った年に家計が回らなくなります。ボーナス返済に充てるのは、なくなっても耐えられる範囲にとどめるのが安全です。
年2回で120万円。月あたりに直すと10万円
賞与60万円が年2回なら年間120万円で、月あたりに均すと10万円です。月給とは別にこの金額が入る前提で家計を組むと、賞与が減った月にまとめて苦しくなります。年間の手取りを12で割って考えると、実際に使える月あたりの金額が見えます。