退職・転職でやるお金の手続き
最終更新: 2026年7月21日
退職・転職のときは、健康保険・年金・税金など、いくつものお金の手続きが必要です。 放っておくと保険が使えなくなったり、あとで大きな請求が来たりします。 この記事では、何を・いつ・どこでやればいいかを順番に整理します。
まず「次の職場が決まっているか」で変わる
手続きの多くは、すぐ次の会社に入るか、空白期間があるかで変わります。
- すぐ転職する:多くは新しい会社がまとめて手続きしてくれます。負担は軽めです
- 空白期間がある・退職して求職する:自分で健康保険・年金・失業保険の手続きが必要です
① 健康保険
空白期間がある場合、次の3つから選びます。
- 任意継続:前職の健康保険を最長2年続ける。保険料は会社負担分も自分で払うため約2倍だが、扶養家族が多いと有利なことも
- 国民健康保険:市区町村に加入。前年の所得で保険料が決まる
- 家族の扶養に入る:条件を満たせば保険料の負担なし。いちばん安い
保険料は人によって大きく変わるので、任意継続と国保の両方を試算して比べるのが おすすめです。手続きには期限(退職後20日以内など)があるので早めに動きましょう。
② 年金
会社を辞めると厚生年金から外れます。空白期間は国民年金に切り替えます (市区町村で手続き)。配偶者の扶養に入る場合は第3号被保険者になります。 収入が少なく保険料の支払いが難しいときは、免除・猶予の制度があるので 未納のまま放置せず相談してください。
③ 失業保険(求職する場合)
すぐに再就職せず求職活動をするなら、ハローワークで失業保険(基本手当)の手続きをします。 離職票が必要なので、退職時に会社から受け取ってください。もらえる金額と日数は 失業保険シミュレーターで試算できます。 自己都合退職は給付制限(約2ヶ月)があるため、その間の生活費も見込んでおきましょう。
④ 住民税(見落とし注意)
いちばん想定外になりやすいのが住民税です。住民税は前年の所得に対してかかるため、 退職して収入がなくなっても納める必要があります。
- 1〜5月に退職:残りの住民税が最後の給与から一括徴収されることが多い
- 6〜12月に退職:残りは自分で納付書で払う(普通徴収)
退職直後にまとまった住民税の請求が来て慌てる人が多いので、納税用のお金を 別に取り分けておくと安心です。
⑤ 退職金と確定申告
退職金がある場合、「退職所得の受給に関する申告書」を勤務先に出せば、適切な税額が 引かれて確定申告は不要です。手取り額は退職金の税金シミュレーターで 確認できます。
また、年の途中で退職して年末調整を受けていない場合は、自分で確定申告すると 税金が戻ることが多いです(払い過ぎになっているため)。 手順は確定申告のやり方にまとめています。
退職前後のやることチェックリスト
- 退職前:離職票・源泉徴収票・退職金の書類を受け取る約束をしておく
- 退職後すぐ:健康保険(20日以内)・年金の切り替え
- 求職するなら:ハローワークで失業保険の手続き
- 住民税:納付方法と金額を確認、納税資金を確保
- 翌年2〜3月:必要なら確定申告(払い過ぎの還付・医療費控除など)
再就職後のこと
次の職場が決まったら、源泉徴収票を提出すれば年末調整でまとめてもらえます。 新しい年収での手取りは手取り計算機で確認できます。
本記事は一般的な手続きの流れをまとめたものです。手続きの期限・要件は制度改正や個々の状況で変わります。詳しくは勤務先・市区町村・年金事務所・ハローワークにご確認ください。