金額よりも「毎年続く」ことが効く
お年玉は1人あたりの金額が小さいので軽く考えがちですが、 親族が多いと1回で数万円になり、しかも毎年続きます。 甥・姪が5人いれば、10年で20万円を超えることも珍しくありません。
さらに帰省の交通費や手土産が重なるため、正月は年間でも出費の大きい時期になります。 上のツールでその他の出費まで入れると、正月の総額が見えます。
相場は「年齢」で決まる
迷ったときの基準は学齢です。小学校入学、高学年、中学校、高校と、 節目で金額を上げるのが一般的なパターンです。
- 0〜2歳:渡さないか、おもちゃなどの品物にする家庭が多い
- 3〜6歳(未就学):1,000円。硬貨より紙幣を喜ぶ年齢です
- 小学1〜3年:1,000〜3,000円
- 小学4〜6年:3,000〜5,000円
- 中学生:5,000円でほぼ定着します
- 高校生:5,000〜10,000円。ここで1万円に上げる家庭が多くなります
- 大学生以上:10,000円、または卒業・就職を区切りに終了
もめないための3つの取り決め
お年玉でこじれるのは、金額そのものより不公平感です。 次の3点を親族間で先に決めておくと、毎年悩まずに済みます。
- 始める年齢と終わる年齢:「小学校から高校卒業まで」のように決めます。 片方の家だけ長く渡し続ける状態を防げます。
- 年齢ごとの金額:家によって差があると子どもが比べます。 目安をそろえておくと、渡す側も気が楽になります。
- 子どもの人数が違う場合の扱い:相手に3人、自分に1人だと毎年持ち出しになります。 「人数が違うから金額を調整する」か「気にしない」かを、はっきりさせておくほうが後を引きません。
上のツールで差引の実質負担を出せるようにしたのは、この3つ目のためです。 感覚で不公平を感じるより、金額で見たほうが話をしやすくなります。
渡し方で気をつけること
- 新札を用意する。年末は銀行が混むため、12月中旬までに両替しておくと安心です。 ATMでは新札は出ません。
- 4,000円は避ける。「4」を嫌う人がいるため、3,000円か5,000円にします。
- 紙幣は三つ折りで、開いたときに表が見えるように入れる。 ポチ袋には名前を書いておくと、誰からもらったか分かります。
- 親の目の前で渡す。あとで金額を確認できるようにしておくと、 相手側もお返しの目安が立てやすくなります。
贈与税の心配は基本的に不要です
お年玉に贈与税がかかることは、常識的な金額であればありません。 個人からの贈与は年間110万円まで非課税で、加えて社会通念上相当と認められるお祝い金は 課税の対象外とされています。
問題になるのは、1人に対して数十万円といった極端な金額を渡す場合です。 教育資金などまとまった額を渡す予定がある場合は、 贈与税シミュレーターで確認してください。
もらったお年玉をどうするか
子どもがもらったお年玉を親が預かる家庭は多いはずです。 使い道がないまま口座に置いておくより、教育資金として運用に回す選択肢もあります。
毎年3万円を18年間積み立てた場合にいくらになるかは、 こどもNISA 教育資金シミュレーターで試算できます。 進路別に必要な教育費の目安は教育費・習いごとシミュレーターで確認できます。
なお、子ども名義の口座に親が積み立てる場合、 子どもが自由に使えない状態だと親の財産とみなされることがあります。 金額が大きくなる場合は、通帳と印鑑の管理も含めて考えておいてください。
正月にかかるその他の費用
帰省を伴う場合、お年玉より交通費のほうが大きくなることがよくあります。 人数・泊数・移動手段から総額を出すには 旅行費用シミュレーターが使えます。 車で帰省する場合のガソリン代はガソリン代・燃費計算で正確に出せます。
冬のボーナスから正月の費用を出す場合は、 ボーナス手取り計算機で手取り額を確認してから予算を決めると、 使いすぎを防げます。