車で行くか、電車で行くか
最終更新: 2026年8月12日
この判断が難しく感じるのは、2つの費用の増え方が違うからです。
車:何人乗っても費用は同じ
電車:人数ぶんかかる
つまり必ずどこかで逆転します。 その人数さえ分かれば、毎回悩まなくて済みます。
距離別に計算した
前提:燃費15km/L、ガソリン175円/L、現地の駐車場¥1,500。 いずれも往復の金額です。高速代と運賃は距離に応じた目安を置いています。
| 行き先 | 車(人数によらず) | 電車1人 | 電車2人 | 電車4人 | 車が安くなる人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 近場 片道30km | ¥2,200 | ¥1,400 | ¥2,800 | ¥5,600 | 2人 |
| 日帰りの遠出 片道100km | ¥8,833 | ¥5,600 | ¥11,200 | ¥22,400 | 2人 |
| 1泊の旅行 片道250km | ¥18,333 | ¥15,000 | ¥30,000 | ¥60,000 | 2人 |
| 帰省くらいの距離 片道450km | ¥31,000 | ¥26,000 | ¥52,000 | ¥104,000 | 2人 |
どの距離でも、2人から車が安くなりました。 分岐点そのものは距離で変わらず、変わるのは差の大きさのほうです。 日帰りの遠出(片道100km)なら、 1人では電車が¥3,233安いのに、 4人では車が¥13,567安いという逆転です。
家族4人で出かけるなら、金額の話としてはほぼ車で決まりということになります。 逆に1人や2人なら、そのつど計算する意味があります。
結論を左右するのは高速代
車側の費用で大きいのは、ガソリン代ではなく高速代です。 片道100kmの例で比べます。
| 高速を使う | 下道で行く | |
|---|---|---|
| ガソリン代 | ¥2,333 | ¥2,333 |
| 高速代(往復) | ¥5,000 | ¥0 |
| 駐車場 | ¥1,500 | ¥1,500 |
| 合計 | ¥8,833 | ¥3,833 |
| 車が安くなる人数 | 2人 | 1人 |
高速代がガソリン代を上回っています。 「ガソリン代を節約するために燃費のいい運転を」より、 一区間だけ下道にするほうが金額としては効きます。
ただし下道は時間がかかります。 2時間よけいにかかって¥5,000浮くなら、 時給¥2,500相当。 これを高いと見るか安いと見るかで、判断が変わります。 家族4人が乗っているなら、その時間は4人ぶんです。
数えなくていい費用
車の費用をどこまで数えるかで迷いますが、行き先を決める場面では単純です。
- 数える:燃料代、高速代、駐車場代。 その旅行のせいで増える出費だけです。
- 数えない:車両代、任意保険、自動車税、車検。 行っても行かなくてもかかるので、比較の材料になりません。
「車の維持費を含めると電車のほうが安い」という言い方をよく見ますが、 これは車を持つかどうかの話であって、 すでに車がある人の行き先の判断とは別問題です。 持つかどうかを考えるなら車の維持費シミュレーターで計算できます。
金額以外で決まることも多い
正直なところ、この判断は金額だけでは決まりません。 差が数千円なら、他の条件のほうが重いのが実際です。
| こういうときは | 向いているのは |
|---|---|
| 小さい子どもがいる | 車(荷物・ぐずり・トイレの自由が効く) |
| 荷物が多い、大きい | 車 |
| 現地で何か所も回る | 車(バスの本数が少ない地域はとくに) |
| お酒を飲む予定がある | 電車 |
| 渋滞する時期・時間帯 | 電車(時間が読める) |
| 運転する人が1人しかいない | 電車(長距離の往復は負担が大きい) |
| 現地の駐車場が高い・少ない | 電車(都心部はとくに) |
最後の項目は見落とされがちです。 都心の観光地だと駐車場が1日¥3,000を超えることもあり、 そうなると分岐点の人数が1人ぶん上がります。 行き先の駐車場代は、出発前に調べておく価値があります。
自分の条件で計算する
- ガソリン代の計算 — 距離と燃費から燃料代を出す
- 旅行費用シミュレーター — 宿・食事も含めた総額
- 割り勘の計算 — 車で行った場合の費用の分け方
- 車の維持費シミュレーター — 持つかどうかの判断
行き先が決まっていないなら、 お出かけ先提案ガチャで候補を引いてから戻ってきてください。
本記事の金額は、記載した前提にもとづく概算です。高速道路料金は区間・時間帯・車種・割引で変わり、運賃も経路や割引きっぷで変わります。ガソリン価格は地域と時期によって異なります。実際の金額は各社の案内でご確認ください。