暖房器具の電気代 比較シミュレーター

こたつ・電気毛布・エアコン・石油ファンヒーターなど、 暖房器具9種類の電気代を同じ条件で並べて比較します。 定格ではなく実際に使うときの平均消費電力で計算しています。

燃料の単価を変える

電気の単価は検針票の「請求額 ÷ 使用kWh」で分かります。灯油は地域差が大きいので、 実際に買っている価格を入れると精度が上がります。

いちばん安い暖房と、いちばん高い暖房の差(1ヶ月)

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1ヶ月あたりの安い順

暖房器具 暖める範囲 1時間 1ヶ月 シーズン

「部屋全体を暖める」もの同士で比べると

    電気毛布やこたつが安いのは、暖める範囲が狭いからです。 同じ土俵で比べないと判断を誤ります。 部屋全体を暖めたいのか、体だけ暖まればいいのかを先に決めてから、上の表を見てください。

    本ツールの数値は目安であり、実際の電気代・燃料代を保証しません。消費電力は機種・部屋の広さ・断熱性能・設定温度で大きく変わります。とくにエアコンは外気温が低いほど効率が落ちるため、寒冷地では試算より高くなります。

    「定格消費電力」で計算した記事は当てになりません

    「こたつの電気代」を調べると、1時間15円や20円という数字がよく出てきます。 これは定格消費電力(最大値)で計算した数字で、実態とはかけ離れています。

    こたつもエアコンもサーモスタットで温度を保つため、設定温度に達すると 通電が止まります。つけっぱなしでも、常に最大電力を使っているわけではありません。 こたつの定格は500〜600Wですが、実際の平均は100〜200W程度です。

    このツールは実使用時の平均消費電力で計算しているため、 検針票の実感に近い金額が出ます。

    電気代だけで比べてはいけない

    このツールでいちばん伝えたいのはここです。電気毛布が最も安いのは事実ですが、 それは暖める範囲が体だけだからです。部屋は1度も暖まりません。

    暖める範囲 器具 向いている使い方
    体だけ 電気毛布 就寝時。エアコンの設定温度を下げるための併用
    足元だけ こたつ、ホットカーペット 座って過ごす時間が長いとき
    周辺だけ 電気ストーブ、セラミックファンヒーター 脱衣所やトイレなど、短時間だけ暖めたい場所
    部屋全体 エアコン、オイルヒーター、石油/ガスファンヒーター 長時間過ごす居室

    部屋全体を暖める器具どうしで比べると、エアコンが最も安くなります。 「エアコンは電気代が高い」というイメージは、こたつや電気毛布と比べたときの話であって、 同じ仕事をさせたときの比較ではありません。

    スポット暖房を部屋の暖房に使うと高くつく

    よくある失敗が、電気ストーブやセラミックファンヒーターで部屋を暖めようとすることです。 これらは消費電力が800〜1,200Wと大きく、しかも前方しか暖めないため、 エアコンより高くつくのに部屋は寒いままという結果になります。

    短時間だけ使う脱衣所や洗面所には向いていますが、リビングの主暖房には向きません。

    灯油とエアコンはどちらが安いか

    石油ファンヒーターは電気をほとんど使わず、費用のほぼ全部が灯油代です。 1時間あたり0.25リットル前後を消費するため、灯油価格の影響を直接受けます。

    結論から言うと、ランニングコストではエアコンのほうが安くなります。 両者が互角になる灯油価格を逆算すると1リットル約72円で、 これは現実にはまず出てこない水準だからです。

    灯油の価格 石油ファンヒーター エアコンとの差
    80円/L1時間 約20.6円+2.0円
    100円/L1時間 約25.6円+7.0円
    120円/L1時間 約30.6円+12.0円
    150円/L1時間 約38.1円+19.5円

    (エアコンは1時間 約18.6円。電気31円/kWhの場合)

    それでも石油ファンヒーターが選ばれるのは、電気代以外に理由があるためです。

    • 寒冷地ではエアコンの効率が落ちる。外気温が低いほど暖房効率は下がり、 氷点下ではカタログ値どおりに動きません。霜取り運転で暖房が止まる時間も生じます。 この条件では上の比較は成り立たず、実際に逆転することがあります。
    • 立ち上がりが速い。スイッチを入れてすぐ暖かい風が出ます。
    • 停電時でも使える機種がある。災害時の備えとして持つ家庭もあります。

    上のツールでは灯油の単価を変えられるので、実際に買っている価格で比べてみてください。

    組み合わせるといちばん安くなる

    現実的にいちばん効くのは、エアコンで部屋の温度を少し低めに保ち、 体に近い部分を安い器具で補う使い方です。

    • エアコンの設定温度を1℃下げると、消費電力はおよそ10%下がります
    • その1℃分を、電気毛布(1時間1円)やこたつ(1時間5円)で補います
    • 結果として、エアコン単独で高い温度に保つより安くなります

    エアコン単体の詳しい試算はエアコン電気代シミュレーターで、 冬の電気代全体を下げる方法は 冬の電気代が高い理由と下げ方にまとめています。

    この試算の前提

    • 6〜8畳の居室で使う一般的な機種を想定しています
    • 消費電力は実使用時の平均値です。機種・断熱性能・設定温度で変わります
    • エアコンは温暖地での目安です。寒冷地では試算より高くなります
    • 電気の単価は31円/kWhを既定にしています。検針票の「請求額 ÷ 使用kWh」で実際の単価が分かります

    電気の契約プランそのものを見直したい場合は、使用量が分かると比較しやすくなります。 暖房以外も含めた家庭全体の電気代は、検針票の使用kWhから確認してください。

    このツールが使っている単価の目安は 2026年8月時点のものです。 使用している数値と出典を見る

    このページの数値と出典

    このページで使っている値と、その根拠です。制度の数値も各社の料金も改定されるため、 判断の前には出典元でお確かめください。

    電気代・燃料費2026年8月時点

    • 電気料金の単価31円/kWh全ツールで共通の既定値。検針票の実額に変更できます
    • 灯油の単価120円/L
    • 都市ガスの単価200円/m³
    • 暖房器具の消費電力実使用時の平均値定格ではありません。こたつは定格500〜600Wでも平均100〜200W

    電気・燃料の単価は契約プランと時期で大きく変わります。既定値はあくまで目安なので、検針票の「請求額 ÷ 使用kWh」で出した実際の単価に置き換えて使うと精度が上がります。消費電力は機種・部屋の広さ・断熱性能で変わります。

    出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」

    サイト全体で使っている数値の一覧は 計算の根拠と出典にまとめています。 一次情報と突き合わせた記録も同じページに公開しています。